2010.11.30 Tuesday
ringo
この香りも届けられたらよいのになぁ。
http://www.youtube.com/watch?v=kwl_YkhucuQ
( 「ringo 1987 」 By.The Trojans )
↑ The Trojans のイカシタ( れた?)ヴォーカルGaz Mayall は
John Mayall の息子さん、なのですよね。
彼等の、パートナーもしくはママ、である女性とは
一体どんな方なのだろう。
音楽の神様から相当見込まれているのでしょうねー・・・(笑)。
2010.11.28 Sunday
WORLD SKA SYMPHONY / 東京スカパラダイスオーケストラ
東京スカパラダイスオーケストラ
カッティング・エッジ (2010-03-10) |
インストゥルメンタル、歌モノの両方があり。
シングル曲「KinouKyouAshita」は新たにホーン・アレンジヴァージョン。
カヴァー曲として「愛の讃歌」。
ゲスト・ヴォーカリストは、奥田民生、Crystal Kay、斉藤和義。
初回限定盤はDVD付き。
写真は仁礼博。
2010年3月リリース。
(*敬称略とさせていただきました* )
■・・・■・・・■
リリースは今年の3月だったのだけれど、今頃になってようやく手に取りました。
とても楽しい。
1曲ごとに入魂で、全体的に勢いがある印象。 さすが20周年!
曲と曲とのつなぎが短く、惜し気なく、バシッと1曲が終わったら待ってましたとばかりに次の曲がグィッと始まってくる潔さが何ともこれまたカッコいいですねー。。。
個人的な感想としては、「君と僕 2010」 に驚いた。
何かを受けるときは、せっかくならば成るべくさらの気持ちで楽しみたいという考えがあるので、今回のこのアルバムについても殆ど情報のようなものを持たずに普通に聴きはじめた。
ので、ラストのこの曲には本当に「驚いた」としか言いようのない気持ちにさせられた。
<セルフカヴァー>だったのですね。
オリジナル・バージョンはスカパラのメジャーデビューアルバム 『スカパラ登場』 (1990年5月リリース)のラストに収録されている。
作曲を手がけた沖祐市さん(keyboards) の口笛がメインでリードするインストゥルメンタル。
とても好きな曲でよく口笛を真似たりもしていたのだけれど (イヤフォンで聴きながらエア口笛をすると気持ちよいんだなーこれがまた♪)、前奏がはじまってもまさか、その・あの、「君と僕」とは気付かなかった・・・。
(普通は曲名をみて気付く・・・のでしょうか??(焦))
基本的な流れや雰囲気は変えられていないけれど、でも違っていた。
谷中敦さん(baritone sax) の歌詞がついて、斉藤和義さんのヴォーカル。
大体において物事に準備のない私にこのような不意打ちは・・・弱い・・・メロメロと崩れる・・・。(嬉しくて)
マーチング・バンドのように一定のリズムを刻むドラムスとパーカッション。
不可抗力のフラッシュバックが如く、点滅する様にかき鳴らされるギター。
それぞれに前を向いているパートの横糸となって穏やかに全体を紡ぐキーボード。
そして、自由とさすらいをイメージさせる口笛。
ヴォーカルは淡々と、幅狭い音域に上がりきることも出来ず引き戻され、横滑りに繰り返されるリズムとメロディーに従い、黙々とした歌唱を黙々と決めている。
やっと、後半残りわずかではじまる展開部にそっと滑りこむように入りこんでくるホーン群。
曲はやがて緩やかに減速をしてゆき、そしてホーン群の音で包み込まれるように終息。
派手な要素は全くないのに聴き応えのある、とても鮮やかな曲に生まれ変わっていた。
揺れてた心に世界はまだ
広すぎて何も見えてこない海
自由に泳げず僕らは夜まで
いたずらに時間を潰してた
何か変わると信じ
君には見えていることでもまだ
僕には分からず遠くまで旅に出た
あれから随分時間が過ぎ
大人になれたと思っていたけど
遥か遠くまで歩いてきただけ
あの時のままの気持ちでここへ
やっと辿りついてる
言葉にならずに笑った朝
それぞれの道を歩いてた君と僕
http://www.youtube.com/watch?v=QjraKWK4PLM
(「 君と僕 2010」 By. 東京スカパラダイスオーケストラ
vocal 斉藤和義 )
優しげなメロディーに、ほろ苦い歌詞。 あぁ いいなぁ。
ピンク・スーツもいなせだったけど、イエロー・スーツもタフでジェントル。 あー・・・良い。
2010.11.23 Tuesday
落ち葉のやうに私をさらって
たとへば君 ガサッと落ち葉すくふやうに私をさらって行つてはくれぬか
河野 裕子
( 『森のやうに獣のやうに』所収、青磁社、1972年 )
河野裕子 (かわのゆうこ) さん。
今年の八月に逝ってしまわれましたね (1946-2010)。
このうたを知ってから、
落ち葉の季節になると必ず、私はこのうたを思い出す。
落ち葉。 見るも綺麗で踏むも愉快ですよね。(掃除は厄介〜・・・)
シャックシャック ジャックジャック 。
あの音と質感が楽しくてついつい寄り道回り道・・・。
そんな時に決まってこのうたが私の内に現れる。
知ったのはおそらくまだ10代の頃で、
授業の際か何かではなかったかと思う。
「私」から「君」へと突き出される<自意識>の強さがどうもキツく
感じられ、しんどい様なたじろいてしまう様な印象を受けた記憶がある。
けれど時を経て、歳を重ねた今の私には、
熱を持つ我が心を枯れた落ち葉に例え託す「私」の、
ひりひりとした哀しみを感じることができる。
そして変わらず、というか年々とこのうたに
<意志ある美学> を意識させられている。
うた、を私は余り読んでいないので知識がないのだけれど、
うたは、余白 というよりも宇宙といえばより近いのか、
< 満たされた空(くう) >のようなものを作り出せるから凄いなぁと思う。
きっと私は次の秋もまた、
このうたを胸に抱えて落ち葉を踏み歩くことだろう。
安らかなるお休みを心よりお祈りいたします。
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